その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。
のんびりまったり更新中。
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春の夕焼け。 ~第1色~の続きです。
「相変わらず、亜貴ちゃんはジェットコースターが好きだよねぇ」
遊園地からの帰り道、あっちの乗り物、こっちの乗り物と
連れ廻されてへとへとになった葛が思わず呟いた。
「ごめんね。今日は葛ちゃんの誕生日なのに・・・」
「いいの、いいの。亜貴ちゃんが楽しければ、俺も楽しいよ」
そう言って、微笑む。
「葛ちゃん・・・」
「ねぇ、またしばらく会えないのかな?」
亜貴のアパートまであと少しという所まできて、亜貴が拗ねるように言った。
「しばらくってぇ・・・」
「だって、今までは毎日会えてたけど、これからはそうもいかないでしょ?」
数日前の卒業式で、三年生は学校から巣立っていってしまった。
「昨日も、一昨日も、つい葛ちゃん達の教室まで行っちゃったの」
「亜貴ちゃん・・・」
あまりにも可愛いことを言う従妹を思わず抱きしめる。
つきあって10ヶ月。さすがの亜貴も、路上で抱きしめられることに慣れてきていた。
「大丈夫!!!」
抱きしめた肩を離し、顔を覗きこみながら断言する。
「ほら、あれ!ねっ☆」
葛が指さした先にあったものは・・・
「乃凪先輩!?」
大きな段ボール数個とともに、亜貴の部屋の前に佇む乃凪の姿だった。
「ところで、葛ちゃん」
乃凪は段ボールを部屋に運び込むのを手伝った後、大きなケーキの箱を
置いて、帰ってしまった。
どうやら、段ボールを葛の家から運んできたらしかったので、ご飯を
食べていってくださいと誘ったのだが、
「今日は内沼の誕生日だろ?精一杯サービスしてやって」
と、小声で言い残し、爽やかに去っていった。
「この段ボールはなあに?」
残された段ボールを見渡して尋ねた。
「へっ?俺の荷物だけど?」
「うん。それは、わかるんだけどね」
いきなりこんな荷物を運び込まれて戸惑わないはずがない。
「亜貴ちゃん。俺、今日で18歳なんだよね」
「う・・・ん?」
話の方向性が突然変わるのはいつものことだ。
「18歳だからぁ・・・もう、結婚できるんだよ」
「け・け・け・け・結婚~~~っっ!!!」
驚いた拍子に、その場にへたり込んでしまった。
「あはは。まぁ、いきなり結婚っていうのは、なんだからぁ・・・
今日から、俺、ここに住むから」
「へっ?」
「ということで、よろしくね。亜貴ちゃん☆」
従兄の爆弾発言により、驚きの泉へと沈んでいく亜貴だった。
遊園地からの帰り道、あっちの乗り物、こっちの乗り物と
連れ廻されてへとへとになった葛が思わず呟いた。
「ごめんね。今日は葛ちゃんの誕生日なのに・・・」
「いいの、いいの。亜貴ちゃんが楽しければ、俺も楽しいよ」
そう言って、微笑む。
「葛ちゃん・・・」
「ねぇ、またしばらく会えないのかな?」
亜貴のアパートまであと少しという所まできて、亜貴が拗ねるように言った。
「しばらくってぇ・・・」
「だって、今までは毎日会えてたけど、これからはそうもいかないでしょ?」
数日前の卒業式で、三年生は学校から巣立っていってしまった。
「昨日も、一昨日も、つい葛ちゃん達の教室まで行っちゃったの」
「亜貴ちゃん・・・」
あまりにも可愛いことを言う従妹を思わず抱きしめる。
つきあって10ヶ月。さすがの亜貴も、路上で抱きしめられることに慣れてきていた。
「大丈夫!!!」
抱きしめた肩を離し、顔を覗きこみながら断言する。
「ほら、あれ!ねっ☆」
葛が指さした先にあったものは・・・
「乃凪先輩!?」
大きな段ボール数個とともに、亜貴の部屋の前に佇む乃凪の姿だった。
「ところで、葛ちゃん」
乃凪は段ボールを部屋に運び込むのを手伝った後、大きなケーキの箱を
置いて、帰ってしまった。
どうやら、段ボールを葛の家から運んできたらしかったので、ご飯を
食べていってくださいと誘ったのだが、
「今日は内沼の誕生日だろ?精一杯サービスしてやって」
と、小声で言い残し、爽やかに去っていった。
「この段ボールはなあに?」
残された段ボールを見渡して尋ねた。
「へっ?俺の荷物だけど?」
「うん。それは、わかるんだけどね」
いきなりこんな荷物を運び込まれて戸惑わないはずがない。
「亜貴ちゃん。俺、今日で18歳なんだよね」
「う・・・ん?」
話の方向性が突然変わるのはいつものことだ。
「18歳だからぁ・・・もう、結婚できるんだよ」
「け・け・け・け・結婚~~~っっ!!!」
驚いた拍子に、その場にへたり込んでしまった。
「あはは。まぁ、いきなり結婚っていうのは、なんだからぁ・・・
今日から、俺、ここに住むから」
「へっ?」
「ということで、よろしくね。亜貴ちゃん☆」
従兄の爆弾発言により、驚きの泉へと沈んでいく亜貴だった。
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