その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。
のんびりまったり更新中。
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油断は禁物。 Capter.1の続きです。
「と、いうわけでぇ・・・」
何が、というわけなのか疑問に思ったが、そこはスルーすることにした。
どのみち、問い質したところで、誤魔化されるに違いない。
「センセ、明日ゴロちゃんと二人でどっかに、アソビにいこ~っ」
「明日?何故?」
話の展開についていけず、とりあえず聞いてみる。
「だぁかぁらぁ、明日はゴロちゃんの誕生日だって言ってるでしょう?
センセ、ダイジョブ?さっきので頭うっちゃったんじゃない?」
「大丈夫です!!」
悟郎くんに言われたくないわ、と思いつつ反撃してみる。
とにかく、悟郎を相手にするのは疲れるのだ。
「ダイジョウブならいいけど・・・で、どこに行く?」
一応、悠里を気遣う素振りはみせるものの、結局勝手に話を進める。
「明日はダメよ」
「え~~~っっ!なんでぇ・・・ぶつぶつ」
きっぱりと断られ、途端に不機嫌になる。
「だって、明日は補習があるもの」
「ホシュウ?どうしてぇ?ゴロちゃん、もうジュケン終わったもん。
ホシュウも終わりでしょう?」
「確かに、受験は終わったかもしれないけど、今まで授業をサボった
分を取り返すために、補習は続けないといけないの」
約二年半のツケを取り返すのは、容易なことではない。
「えぇ~、ゴロちゃん天才だもん。ヒツヨウないよぉ」
「それじゃ、卒業できなくてもいいの?大学に受かっても、
高校を卒業できなかったら、大学に行けないのよ」
「ちぇ~っ。ゴロちゃん、バカだからパラッペわかんない」
天才になったり、バカになったり、忙しい子だ。
仕方ない・・・と、呟きながら、悠里は最終兵器を持ち出すことにした。
「そのかわり、明日補習が終わった後、悟郎くんの大好きなケーキを
食べることにしましょう」
「えっ、ほんとに?」
「えぇ、ほんとよ。そうだ!翼くんにお願いして、山田さんにおいしい
ケーキを作ってもらうことにしましょうか」
「わ~いわ~い、ケーキ!ケーキっ!」
先ほどの不機嫌は何処へやらだ。
「しょーがないなぁ。明日は、センセのホシュウにつきあってあげる!!」
言葉の選択にひっかかりを感じつつも、なんとか補習の約束を
とりつけて、ホッとする悠里だった。が・・・
「でも・・・」
悟郎の顔が、悠里の耳元に近づいてくる。
「明日は、ずっと一緒にいてよね。ユ・ウ・リ」
「×××!!!」
「ナンチャッテ☆じゃぁね。センセ!また、明日ね~っ」
そう言って、悟郎は走り去ってしまった。
聖帝の廊下には、茹で蛸のようになった悠里が一人残された。
「ふふふ。でもね、センセ。僕が、センセの生徒でいられるのは、
あとほんの少しなんだよ。覚悟しておいてよね!」
Fin.
何が、というわけなのか疑問に思ったが、そこはスルーすることにした。
どのみち、問い質したところで、誤魔化されるに違いない。
「センセ、明日ゴロちゃんと二人でどっかに、アソビにいこ~っ」
「明日?何故?」
話の展開についていけず、とりあえず聞いてみる。
「だぁかぁらぁ、明日はゴロちゃんの誕生日だって言ってるでしょう?
センセ、ダイジョブ?さっきので頭うっちゃったんじゃない?」
「大丈夫です!!」
悟郎くんに言われたくないわ、と思いつつ反撃してみる。
とにかく、悟郎を相手にするのは疲れるのだ。
「ダイジョウブならいいけど・・・で、どこに行く?」
一応、悠里を気遣う素振りはみせるものの、結局勝手に話を進める。
「明日はダメよ」
「え~~~っっ!なんでぇ・・・ぶつぶつ」
きっぱりと断られ、途端に不機嫌になる。
「だって、明日は補習があるもの」
「ホシュウ?どうしてぇ?ゴロちゃん、もうジュケン終わったもん。
ホシュウも終わりでしょう?」
「確かに、受験は終わったかもしれないけど、今まで授業をサボった
分を取り返すために、補習は続けないといけないの」
約二年半のツケを取り返すのは、容易なことではない。
「えぇ~、ゴロちゃん天才だもん。ヒツヨウないよぉ」
「それじゃ、卒業できなくてもいいの?大学に受かっても、
高校を卒業できなかったら、大学に行けないのよ」
「ちぇ~っ。ゴロちゃん、バカだからパラッペわかんない」
天才になったり、バカになったり、忙しい子だ。
仕方ない・・・と、呟きながら、悠里は最終兵器を持ち出すことにした。
「そのかわり、明日補習が終わった後、悟郎くんの大好きなケーキを
食べることにしましょう」
「えっ、ほんとに?」
「えぇ、ほんとよ。そうだ!翼くんにお願いして、山田さんにおいしい
ケーキを作ってもらうことにしましょうか」
「わ~いわ~い、ケーキ!ケーキっ!」
先ほどの不機嫌は何処へやらだ。
「しょーがないなぁ。明日は、センセのホシュウにつきあってあげる!!」
言葉の選択にひっかかりを感じつつも、なんとか補習の約束を
とりつけて、ホッとする悠里だった。が・・・
「でも・・・」
悟郎の顔が、悠里の耳元に近づいてくる。
「明日は、ずっと一緒にいてよね。ユ・ウ・リ」
「×××!!!」
「ナンチャッテ☆じゃぁね。センセ!また、明日ね~っ」
そう言って、悟郎は走り去ってしまった。
聖帝の廊下には、茹で蛸のようになった悠里が一人残された。
「ふふふ。でもね、センセ。僕が、センセの生徒でいられるのは、
あとほんの少しなんだよ。覚悟しておいてよね!」
Fin.
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