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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Je te veux Chapter.1の続きです。

~♪♪~♪~

「・・・ジュ・トゥ・ヴ・・・ね。・・・先生、明日は予定あるかい?」
鳳は、手を休めずに、弾きながら尋ねた。
「いえ、特に何もありませんけど・・・」
「実は、明日は私の誕生日でね」
「えっ、明日、お誕生日なんですか?・・・じゃぁ、何かプレゼントさせてください!」
「あ、いや、別にそういうつもりでは・・・」
「いつもお世話になってますし、ピアノのお礼もしたいんです。お願いします!ね?」
上目遣いで顔を覗きこまれ懇願されては、さすがの鳳も拒否することはできない。
「じゃぁ、ありがたく受け取ることにするよ」
「良かったぁ!何か、欲しい物はありませんか?」
「欲しい物か・・・・・・。私の欲しい物は・・・」

ピョン!!

「「ん?ピョン!?」」
二人同時に呟き、気配のする方を向くと、一匹の兎がちょこんと座っていた。
「きゃぁ!かわいいっ!!」
悠里が抱き上げると気持ち良さそうにしている。
「確かに可愛いけれど、どうして校舎内に兎がいるのかな?」
「きっと、先生のピアノの音に誘われたんですよっ」
「いや、そういうことではなくてね、先生」

みゃぁ・・・

「わぁ、猫もいますよ、先生!」
「猫・・・?これは、ひょっとして・・・」
「えっ?今度は、ニワトリ!?」
みるみるうちに、音楽室が動物園と化してゆく。

「そんなところで隠れていないで、そろそろ出てきたらどうだい?」
「ちっ、バレたか・・・」
扉の影から姿を現したのは、一だった。
「えっ、一くんっ?」
「バレたか・・・じゃないよ。こんなことをするのは、君くらいなものだろう?」
「さっすが、鳳先生。やっぱ、あなどれねーなっ」
「もう・・・侮れないってぇ・・・でも、どうしたの?この子達は」
さながら、動物の大合唱大会が催されているようだ。
「明日が鳳先生の誕生日だって、さっき永田さんから聞いたんだっ。
でも、明日は学校休みだろ?こりゃ、前夜祭するしかねーって、なっ」
「だからって、なんで動物を集めることになったの?」
「へっ?そりゃ、祭りと言ったら、やっぱ動物だろ?
動物の謝肉祭って言うくらいだからなっ!」
一は、至って得意気である。

TSUKKOMI!

「それは、サン=サーンスの組曲ですっ!とにかく、この子達を
どうにかしなさ~~いっっ!」
「ヤベッ!ちっ、しかたねー。ここは、逃げるが勝ちだぜっ」
言うが早く駆けだしていってしまった。
「ちょっと、一くんっ。待ちなさ~~いっっ!!」
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