その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。
のんびりまったり更新中。
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葛城ルート。B6在学中。
「Oh~!マイ スゥイ~ト ハニ~~ッ 子猫チャ~ン!」
年の瀬も迫りつつある冬の日の放課後、
悠里の走らせるペンの音以外、物音のしない職員室に
なんとも暢気な声が響き渡った。
「葛城先生、そのけったいな呼び方、いい加減やめてください」
「・・・・・・相変わらず、つれないなぁ・・・じゃあ、Oh~!アムール、
アモール、アモーレッ!オレの可愛い子猫チャ~~ン!なら、どう?」
「はぁ・・・・・・」
悠里は大きく溜息を一つ吐く。
このラテン系な男には、何を言っても無駄であることを思い出したようだ。
「子猫チャンは、こんなに遅くまで一人で居残りか~い?」
悠里の溜息など聞こえなかったかのように話を続ける。
「えぇ、翼くんの補習も追い込みをかけないといけない時期ですから。
わかりやすいプリントをって考えてたら、こんな時間になってました」
他の教師は、皆、とうに帰宅してしまっている。
窓の外は、暗闇に包まれていた。
「でも、もうさすがに帰らないと・・・ですね」
「子猫チャンが帰るなら、君のラブ下僕、葛城銀児が送っていくぜっ!」
「え・・・でも・・・」
「夜道の女性の一人歩きは危ない。素直に送らせてくれ」
普段はおちゃけらけている葛城が、時折見せる真剣な表情に悠里は
ドキッとしてしまう。
「はい。お願いします」
「ところで、ハニ~・・・」
暫く無言で歩いた後、葛城が思いだしたように問いかける。
「明日は、何の日か知ってるか~い?」
「明日ですか?」
思案してみても、終ぞ思いつかない。
「何かありましたっけ?」
「なんもかんも、大・あ・り・よっ!」
「・・・う~ん」
「明日、12月20日はぁ・・・・・・」
葛城はやけにもったいぶった様子でなかなか答えを口にしないが、
悠里は辛抱強く待った。抗議しても、無駄なことをわかっている。
「君のダーリン、このギンちゃんのた・ん・じょ・う・び・どぇ~すっ!」
「誰が私のダーリンですかっ!
って、え?葛城先生、明日お誕生日なんですか?」
「イエース!トモロー イズ マイ バースデー!」
「おめでとうございます。・・・あ、まだ一日早いですけど」
思わず、反射神経のようにお祝いの言葉を述べてしまったことに少し赤面する。
「Oh!一日早かろうが、百日早かろうが、子猫チャンのお祝いなら、
いつでも、カモーンさっ!」
そんなに可愛い表情を見られるなら、尚更・・・と、心の中で付け足す。
「・・・というわけでぇ、明日は幸い学校は休みだしぃ。ギンちゃん、
子猫チャンとデートがしたいなぁ☆」
職員室で悠里を見かけた時から伝えたかった言葉をついに口にする
ことができた・・・・が、
「あ、ごめんなさい。明日は、一日中翼くんの補習なんです」
「Oh!ノォ~~~!ナゼッ?アシタはヤスミナノニっ!」
「それが・・・実は、受験も近いことですし、年末年始返上で補習をしようと
思ってたんですけど、年越しは、B6みんなで南の島で過ごすから駄目だって
翼くんに押し切られてしまって・・・仕方がないので、土日は朝から晩まで
補習することを承知してもらったんです」
その約束を取り付けるのにも、さんざん苦労したのだ。
悠里自ら約束を違えるわけにもいかない。
「くそっ、坊ちゃまめ・・・・・・まぁ、補習じゃ仕方ないよな。だが・・・」
悠里に気付かれないように舌打ちした後、渋々納得してみせるものの、
このまま引き下がるのも癪だと葛城は思った。
年の瀬も迫りつつある冬の日の放課後、
悠里の走らせるペンの音以外、物音のしない職員室に
なんとも暢気な声が響き渡った。
「葛城先生、そのけったいな呼び方、いい加減やめてください」
「・・・・・・相変わらず、つれないなぁ・・・じゃあ、Oh~!アムール、
アモール、アモーレッ!オレの可愛い子猫チャ~~ン!なら、どう?」
「はぁ・・・・・・」
悠里は大きく溜息を一つ吐く。
このラテン系な男には、何を言っても無駄であることを思い出したようだ。
「子猫チャンは、こんなに遅くまで一人で居残りか~い?」
悠里の溜息など聞こえなかったかのように話を続ける。
「えぇ、翼くんの補習も追い込みをかけないといけない時期ですから。
わかりやすいプリントをって考えてたら、こんな時間になってました」
他の教師は、皆、とうに帰宅してしまっている。
窓の外は、暗闇に包まれていた。
「でも、もうさすがに帰らないと・・・ですね」
「子猫チャンが帰るなら、君のラブ下僕、葛城銀児が送っていくぜっ!」
「え・・・でも・・・」
「夜道の女性の一人歩きは危ない。素直に送らせてくれ」
普段はおちゃけらけている葛城が、時折見せる真剣な表情に悠里は
ドキッとしてしまう。
「はい。お願いします」
「ところで、ハニ~・・・」
暫く無言で歩いた後、葛城が思いだしたように問いかける。
「明日は、何の日か知ってるか~い?」
「明日ですか?」
思案してみても、終ぞ思いつかない。
「何かありましたっけ?」
「なんもかんも、大・あ・り・よっ!」
「・・・う~ん」
「明日、12月20日はぁ・・・・・・」
葛城はやけにもったいぶった様子でなかなか答えを口にしないが、
悠里は辛抱強く待った。抗議しても、無駄なことをわかっている。
「君のダーリン、このギンちゃんのた・ん・じょ・う・び・どぇ~すっ!」
「誰が私のダーリンですかっ!
って、え?葛城先生、明日お誕生日なんですか?」
「イエース!トモロー イズ マイ バースデー!」
「おめでとうございます。・・・あ、まだ一日早いですけど」
思わず、反射神経のようにお祝いの言葉を述べてしまったことに少し赤面する。
「Oh!一日早かろうが、百日早かろうが、子猫チャンのお祝いなら、
いつでも、カモーンさっ!」
そんなに可愛い表情を見られるなら、尚更・・・と、心の中で付け足す。
「・・・というわけでぇ、明日は幸い学校は休みだしぃ。ギンちゃん、
子猫チャンとデートがしたいなぁ☆」
職員室で悠里を見かけた時から伝えたかった言葉をついに口にする
ことができた・・・・が、
「あ、ごめんなさい。明日は、一日中翼くんの補習なんです」
「Oh!ノォ~~~!ナゼッ?アシタはヤスミナノニっ!」
「それが・・・実は、受験も近いことですし、年末年始返上で補習をしようと
思ってたんですけど、年越しは、B6みんなで南の島で過ごすから駄目だって
翼くんに押し切られてしまって・・・仕方がないので、土日は朝から晩まで
補習することを承知してもらったんです」
その約束を取り付けるのにも、さんざん苦労したのだ。
悠里自ら約束を違えるわけにもいかない。
「くそっ、坊ちゃまめ・・・・・・まぁ、補習じゃ仕方ないよな。だが・・・」
悠里に気付かれないように舌打ちした後、渋々納得してみせるものの、
このまま引き下がるのも癪だと葛城は思った。
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