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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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二階堂ルート(だと思う、たぶん。。。)B6在学中。
※ショウちゃんの口調に違和感あっても、スルー願います。

残暑厳しい9月の土曜。授業はないが、私は聖帝の職員室にいる。
「そろそろ終わる頃か・・・」
夏休み前半の遅れを取り戻すべく、南先生と風門寺君は休み
にも関わらず、補習のため登校してきている。
頼まれた訳でもないが、なんとなく気になってこうして出てきてしまった。
「一応、副担任でもあることだし・・・」
誰に言い訳するでもなく、ひとりごちた。
尤も、ここには今、私一人しかいないが。

「先生、いらしてたんですか」
ふと声のした方へ向くと、今の今まで頭に思い描いていた
その人の姿があった。
「はい。生徒に配るプリントの作成があったものですから」
咄嗟に本来の目的とは別のことを口にしてしまった。
鳳先生や衣笠先生に聞かれていたら、あなたのことが心配で
来てしまったと、素直に言えばいいものを、と言われてしまいそうだ。
「そうなんですか。・・・・・・ふぅ」
「どうかしましたか?」
いつになく鬱ぎ込んでいる様子の彼女に少し近寄りながら尋ねた。
「あ、いえ・・・悟郎く、あ、風門寺くんの補習が思うように進まなくて・・・」
「それは、仕方のないことです」
「・・・・・・そうですよね。やはり、私の力不足ですね」
「いや、そ、そういう意味では」
私はいつも言葉足らずで、彼女を傷つけるようなことばかり言ってしまう。

「二階堂先生。先生は、私のことどう思われますか?」
「・・・!?」
こ、この人は、突然何を言い出すのだ。
「ど、どうって・・・」
「情けない教師だと思われますよね?」
「・・・・・・」
あぁ、なるほどそういう意味か。
と、得心したと同時に少し残念な気持ちにもなった。
「やっぱり・・・」
私が黙っているのを肯定の意ととったのか、
彼女はさらに落ち込んだようだった。
「いえ、そんなことはありません」
「でも・・・」
「実際、貴女はよくやっていると思いますよ。初めはあんなに
補習を嫌がっていた風門寺君が、今では休みの日にも出席する
ようになったではありませんか。それだけでも、大した進歩です」
彼女を励ましたい一心で、私はいつもより口数が多くなっていた。
「先生」
彼女は顔を上げ、私を見つめた。
「成果はきっと現れる。ですから・・・」
諦めてはいけないと、彼女に歩み寄り抱きしめようとした刹那・・・
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