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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Promise~第2色~の続き。
注意:内沼家の兄姉弟妹母が出てきます。
    そういうのがNGな方は、避けてください。

数ヶ月前、亜貴と付き合うことにしたと家族に報告した。
きっと、皆、驚くだろうと思っていたが、家族の反応は全くの反対だった。
満作「やっぱりな。お前、亜貴ちゃんお気に入りだったもんなー。
    俺がちょっと優しくしようもんなら、俺の亜貴ちゃんに手を出すな
    と、言わんばかりに睨みつけてたよな」
空木「うん、そうそう。亜貴ちゃん、亜貴ちゃんって、普段聴いたことない
    ような猫なで声で可愛がってたわよねー」
子桜「私達には絶対お菓子くれたりしないのに、『亜貴ちゃん、半分こ
    しようね☆』なんて、いっつも自分のおやつ分けてあげてたよね」
海藤「亜貴ちゃんってさー、葛にぃの初恋の人だろ」
お、俺ってそんなにあからさまだったのか・・・と落ち込みかけた葛に
母が最後の一撃を放った。
「あんた、いっつも言ってたわよ。亜貴ちゃんは、僕のお嫁さんになる
んだよねって」
葛は立っていられず、床に突っ伏した。
小さい頃かわしたあの約束は、亜貴と再会して思い出していたが、
まさか、プロポーズまでしていたとは・・・。全く忘れ去っていた事実を
報されて、愕然とした。
が、そんなに前から自分は亜貴を好きだったのだと気付かされて、
くすぐったい気持ちにもなった。

「か、葛ちゃん。聞いてる?」
「あ・・・うん。聞いてるよ」
思考を飛ばしていたことに気付かれないように誤魔化した。
「だからね・・・私、考えたの」
「うん」
急かさないように注意しながら、亜貴の言葉を待つ。
「・・・たぶんね。葛ちゃんは、私の王子様だったんじゃないかなーって」
「お、おうじ!?」
大凡自分とは縁のない言葉を聞いて、思わず亜貴を抱きしめた。
「葛ちゃん!!」
「亜貴ちゃん。俺、亜貴ちゃんの王子様になれるよう頑張るから。
だから、絶対に俺のこと嫌いにならないでっ」
「うん。嫌いになんかならないよ。ううん、なれるハズないもん。
だから、頑張らないで。王子様なんかじゃなくていい。私は、そのままの
葛ちゃんがいいよ」
腕の中の恋人の健気な言葉に感動しながら、葛は抱きしめた腕を
なおいっそうきつくした。
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