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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Promise~第1色~の続き。

「あっははーっ。亜貴ちゃん、まーっかぁ」
またしてもからかわれたことにむくれて黙り込む。
「あ、ごめん、ごめん。・・・で、何の話だっけ?」
会話が全く進んでいないことに気付いた葛が再び尋ねる。
「あ・・・あのね。私、なんで葛ちゃんが良かったのかなーと思って」
亜貴が口にした一言で、葛の表情が途端に曇る。
「あ、亜貴ちゃ・・・ん・・・」
「え?」
いつもと様子の違う口調に思わず顔を上げる。
そこには、今まで見たこともないような真剣な顔をした葛がいた。
「亜貴ちゃん・・・。俺がいぢわるだから、愛想つかしちゃったの?」
「え?ち、ちがっ」
慌てて否定する。
「ほ、ほんとに?俺のこと嫌いになってない?」
「うんうん。嫌いになんかならないよ」
「ほんとにほんと?」
「うん。ほんとだよ」
「良かったぁ。俺、亜貴ちゃんに嫌われたらどうしようって思っちゃったよ」
そう言って、ぱぁっと花が開いたかのように明るい表情になる。
そんな葛を見て、『百面相みたいだな』と心の中で微笑った。

「あのね。そう言う事じゃなくて・・・私、子供の頃、葛ちゃんにべったり
だったでしょ?」
「あー、そうだっけ?でも、そうかもね」
『葛ちゃん、あんまり覚えてないのかな?』と、亜貴は少し淋しい気が
したが、そのまま話を続けた。
「うん。そうだよ。でもね、なんで葛ちゃんだったのかなぁって」
「ん?」
葛は、亜貴の言葉の意味を図りかねていた。
「だってね、満作お兄ちゃんも空木お姉ちゃんもいたのに、
葛ちゃんにばっかり懐いてたと思うの」
「そ、それは・・・」
『俺が亜貴ちゃんを独占してたから・・・』と言いかけて、言葉を呑み込んだ。
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