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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Special Mischief Chapter.2の続きです。

「すみませ~ん。誰かいますかぁ?」
職員室へ向かったものの、清春の姿はなく、仕方なしに悠里も
バカサイユへ来てみた。
休日だというのに、何故かバカサイユの鍵はかかっておらず、
恐る恐る中へ入ってみる。
「せ・・・先生・・・か?」
微かに声のする方へ行ってみると、そこには・・・
「瞬くん!?」
ボロボロになった瞬が、逆さづりになっていた。
「一体、どうしたの?」
「説・・・明する・・・前に・・・下ろして・・・くれ」
「あ、ごめんなさい」
踏み台になりそうな物を探してきて、やっとこさ瞬を下ろしてやると、
バカサイユまでの道すがら、数々のイタズラが仕掛けられていて、
最後にここへたどり着いた途端、宙づりになってしまったのだという。
「で、清春くんはいたの?」
「いや、ヤツの姿は影も形も見あたらなかった」
「そう・・・でも、そろそろ瞬くんライブの準備があるんじゃない?」
「もうそんな時間か」
「仕方ないわ。とりあえず、荷物もあることだし、一旦教室に戻りましょうか」

「今日は、あんまり補習できなかったわね」
「済まないな、先生」
「ううん。瞬くんのせいじゃないもの、謝ることないわ」
そんな会話を交わしつつ教室へ戻ると、瞬の机の上に小箱が置いてあった。
「瞬くん。アレって・・・」
「あぁ、恐らく仙道だろう」
わざわざ休日の教室にプレゼントを持ってくる人はいないだろう。
小箱の送り主は他には考えられなかった。
「瞬くんは、ここにいて。私が開けてみるわ」
「いや、先生。危ないからオレが行く。仙道なら、箱を開けた途端、
爆発させかねないからな」
「だからよ。これ以上、瞬くんを危ない目にあわせるわけにはいかないわ」
「先生・・・」
悠里は机に近づき、意を決して箱を開けてみる。

びよよよよ~~~ん。

「「びよよよよ~~~ん?」」
中から出てきたのは、バネ仕掛けの人形だけ。
「これって・・・」
「「びっくり箱・・・だよな(よね)?」」
「仙道にしては・・・」「清春くんにしては・・・」
「「随分としょぼいイタズラだな(ね)」」
「あ、でも清春くんのことだもの。私達が箱を見つけて、びくついている姿を
映像に収めるくらいのことはしてるかもしれないわ」
以前されたことを思い出して、悠里は身震いした。
「ずいぶんと具体的だな。心当たりでもあるのか?」
「ま、前に・・・ううん。なんでもないわ」
「まったくアンタは変な人だな」
「もう、瞬くんってば、失礼ね。・・・あら?これ、二重底だわ」
びっくり箱をいじくりまわしていると、さらに仕掛けがあることに気付く。
「何か、入ってるみたい」
「何っ!まだ、何かあるのか?やはり、コレだけで済ますはずがなかったか・・・」
「あら?これは・・・・ふふっ」
二重底の中身は、三角形に近い形をしていて、薄くて小さい、瞬が大事に
しているものと密接な関係がある物だった。
「はい、瞬くん。これが、正真正銘の清春くんからのお誕生日プレゼントみたいね」



「キシシッ、今日は、イイ映像を撮らせてもらったぜェ!アリガトよ、ナナァ」

                                                   Fin.
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