その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。
のんびりまったり更新中。
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BAD ED(不可逆刻)後。葛←亜貴←リーディ。
「亜貴様!いつまで寝てらっしゃるのですかっ。いい加減起きなさいっ」
重たい瞼を無理矢理開けてみる。もう、日は高いようだ。
「う・・・うん。起きます」
寝ぼけた声で答える。
「今日は、リーディ様に呼ばれているのでしょう?」
自分の従者となったルカの声には、少し愁いが含まれているような気がした。
「そう。リーディに会うのも久しぶりだね」
メルディシアに連れてこられて数ヶ月。
最初のひと月くらいは、リーディも私のことを気遣って頻繁に
会いに来てくれていた。
が、やはり王を継ぐ身。そうそう遊んでもいられないらしい。
ここ最近は、顔も見せない日が続いていた。
私は私で、表面上は明るく振る舞ってはいたが、この世界に
なかなか馴染めずにいた。
だいたい、いくらシェルオーラを完成させられなかったとはいえ、
いきなり異世界に放り込まれて納得しろという方が無理な道理だ。
それに私には・・・現界にいる愛しい人のことを想い、夜な夜な枕を濡らしている。
一番近い所にいるルカは、そのことに気付いているようだったが、
あえて何も言わずにいてくれる。
どんなに悲しみに暮れようが、どのみち元の世界に戻ることなどできはしない。
いい加減に、今置かれた状況の中でなすべき事をしなくては・・・。
いつまでもくよくよしているのは、私らしくないとも思う。
でも、私らしいって何?この世界では、私らしさなんて一つも求められてない。
違う世界から突然現れた妃候補に、この世界の貴族達はとても冷ややかだ。
「この世界は、まるで色のない世界みたい・・・」
窓の外を眺めながら、そんなことを思った。
「亜貴様」
ルカに呼ばれて振り返った。
「リーディ様がお見えになりました」
「わかった。今、行きます」
重たい瞼を無理矢理開けてみる。もう、日は高いようだ。
「う・・・うん。起きます」
寝ぼけた声で答える。
「今日は、リーディ様に呼ばれているのでしょう?」
自分の従者となったルカの声には、少し愁いが含まれているような気がした。
「そう。リーディに会うのも久しぶりだね」
メルディシアに連れてこられて数ヶ月。
最初のひと月くらいは、リーディも私のことを気遣って頻繁に
会いに来てくれていた。
が、やはり王を継ぐ身。そうそう遊んでもいられないらしい。
ここ最近は、顔も見せない日が続いていた。
私は私で、表面上は明るく振る舞ってはいたが、この世界に
なかなか馴染めずにいた。
だいたい、いくらシェルオーラを完成させられなかったとはいえ、
いきなり異世界に放り込まれて納得しろという方が無理な道理だ。
それに私には・・・現界にいる愛しい人のことを想い、夜な夜な枕を濡らしている。
一番近い所にいるルカは、そのことに気付いているようだったが、
あえて何も言わずにいてくれる。
どんなに悲しみに暮れようが、どのみち元の世界に戻ることなどできはしない。
いい加減に、今置かれた状況の中でなすべき事をしなくては・・・。
いつまでもくよくよしているのは、私らしくないとも思う。
でも、私らしいって何?この世界では、私らしさなんて一つも求められてない。
違う世界から突然現れた妃候補に、この世界の貴族達はとても冷ややかだ。
「この世界は、まるで色のない世界みたい・・・」
窓の外を眺めながら、そんなことを思った。
「亜貴様」
ルカに呼ばれて振り返った。
「リーディ様がお見えになりました」
「わかった。今、行きます」
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