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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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九影ルート(?)B6在学中。

「あ、そういえば・・・」
瞬は補習のプリントから顔を上げ、徐に口を開いた。
10月に入ったというのに日射しは強く、長袖のシャツでは少し汗ばむ程の陽気だ。
生徒達が、間近に迫った聖帝祭の準備に勤しんでいて、
普段より学園内が活気づいているせいもあるかもしれない。
だが、文化祭が近づいているとはいえ、補習は休むわけにもいかず、
ClassXの生徒の邪魔にならないよう悠里と瞬はバカサイユに避難してきていた。
「どうしたの?瞬君。わからないところでもあった?」
「いや、そうじゃないんだが・・・」
普段から口下手な瞬だが、最近はだいぶ心を開いてくれるようになったと
悠里は思っていた。が、今の瞬は何事かを話すのを躊躇っているようにみえた。
「何か話しにくいこと?」
「あ、いや、そういうわけでもない。・・・アンタは、10月6日が何の日か知ってるか?」
「10月6日?」
悠里は少し思案したが、すぐに思い当たるようなことは見つからなかった。
「・・・10月6日ねぇ。うーん、何の日だったかしら?」
「知らないならいいんだ。・・・・・・わざわざ敵に塩を送ってやることもないしな
少しホッとしながら、後の部分は小声で呟いた。
「え、何?・・・・・・あっ!」
「思い出したのか?」
「そうそう、10月6日ね!確か、国際協力の日よね!カレンダーに書いてあったわ!」
「あ・・・あぁ、そうだな」
「へぇ、瞬君って、国際協力に興味があったのね!じゃぁ、明日の補習は、地理・歴史
にしましょう。国際協力も大事だけど、その前に色んな国のことを知ることが必要よ」
「・・・・・・わかった」
妙に張り切っている悠里を前に、瞬は本当のことを言う機会を失った。

「どうかしたんですか?悠里先生」
職員室へ戻って、瞬のプリントを採点しているうちにどうやら独り言を声にだしていた
らしく、衣笠が話しかけてきた。
「あ、衣笠先生。実は、瞬君が国際協力に興味があるらしいんです」
「七瀬君が・・・ですか?」
バンドと金にしか興味がない瞬だ。大凡国際協力に興味があるとも思えない。
訝しげな衣笠に、先ほどの瞬とのやりとりを説明する。
「悠里先生」
呆れた顔をしながら、衣笠は語る。
「10月6日は、九影先生のお誕生日ですよ」
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