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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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内沼ED後。
少々、パラレルです。

「葛ちゃん、いますかぁ?」
いつものように風紀会議室のドアを開け、中を覗きこむ。
「あ、亜貴ちゃん!迎えにきてくれたの?」
従兄であり、彼氏でもある風紀の三年生が走り寄ってくる。
「あ、ううん。そうじゃなくて・・・」
「え?違うの?」
大袈裟に落ち込んでみせる。
「え!?あ、違くなくて・・・でも、違うの」
「亜貴ちゃん。大丈夫?熱でもあるの?」
二人の様子を半ば呆れつつ眺める影が一つ。
「とても内沼の言葉とは思えないな」
「はぁ?ノリちゃん、それどういう意味ぃ?」
「そのままの意味だ」
「なんだよ、それっ!ったく、ノリスケのくせに」
「か、葛ちゃんっ!」
放っておくと、いつまでも言い合いが続いてしまうことをさすがに
学習したのか、無理矢理間に割って入る。
「あ、ごめんね、亜貴ちゃん。一人にしちゃって」
「ううん。それはいいんだけど、ちょっと聞きたいことがあるの」
「へ?聞きたいこと?俺に?」
「うん。乃凪先輩にも・・・」
「えぇぇ、ノリちゃんにもぉ?」

「あ、あのね。来週、沢登先輩のお誕生日でしょ?」
不満そうなのは無視することにして、話を先に進める。
「へ?そうなの?」
「あぁ、そう言えばそうだな。内沼知らなかったのか?」
「知るわけないじゃん。沢登の誕生日だよ。そんなの知ってるノリちゃんの
方が、気持ち悪いよ」
「気持ち悪いとか言うな
また言い争いが始まってしまう。
「か、葛ちゃん・・・」
「あ、ほんとにごめんね」
置いてけぼりにもさすがに慣れたが、まるで忘れ去られたかのようで、
やっぱりまだ少し淋しい気もする。
「うん。・・・なんか、やっぱり葛ちゃんって・・・」
「な、何?なに言い出すの?亜貴ちゃん!」
「あ、ううん。いいや。で、ね。沢登先輩の誕生日の話なんだけど」
話が全く進んでいないことに気付いて、言いかけた言葉を呑み込み話題を戻す。
「亜貴ちゃん・・・。亜貴ちゃんが沢登の誕生日なんて気にすることないんだよ」
「葛ちゃん・・・。でもやっぱり、何かプレゼントしたいなぁと思って」
「え?プレゼント?」
「うん。でも、何あげたらいいかわからなくて、相談にきたの」
「ふぅ~ん。プレゼント・・・」
「そう言われても、俺達もよくわからないからな。沢登の趣味は・・・」
プレゼントと聞いて、思考の世界の住人になってしまった葛のかわりに乃凪が答える。
「そうですか。やっぱり難しいなぁ」

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