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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Promise~第6色~の続き。

「でも・・・待って」
「え?何?」
幸せに浸りきっていた葛は、突然我に返ったような亜貴に驚いた。
「遠回りって・・・私はずっと葛ちゃんを好きだったんだから、遠回りしてないよ」
「へ!?」
「遠回りしたのは、葛ちゃんだけだよね?」
「そこ、突っ込んじゃうのぉ」
そう言えば、自分の恋人は突っ込み体質だったということを思い出した。
「だって・・・」
そう言って拗ねる亜貴を抱きしめる。
「はいはい、ごめんね?」
「抱きしめて誤魔化そうとしてもダメなんだからね」
「うーん、じゃあどうすればいい?」
「・・・・・・ずっと一緒にいてくれるって約束したのに・・・」
質問には答えず、過去の約束を持ち出した。
「はいはい、これからは・・・・・・って、えっ?」
突然、驚きの声をあげるを見上げて、亜貴は首を傾げた。
「亜貴ちゃん!思い出してくれたの?」
「え?何を?」
「今、約束って言ったよね?」
「うん・・・・・・あ!」
何度思い出そうとしても思い出せなかった約束。
『覚えてる?』と聞かれる度に、葛の望む答えを返せず、
彼が少し淋しそうにするのが、いつも辛かった。
なのに、いとも簡単に自然と言葉がこぼれるなんておかしなものだ。

「ほんとだ!いっくら思い出そうとしてもだめだったのに」
「よかったぁ。俺だけ覚えてて、すっごく淋しかったんだからね」
「うん。知ってた・・・ごめんね」
「じゃあ、お互い様ってことで、これで許して?」
許してもらうのは自分の方ではないのかと亜貴は訝しげな顔をした。
「俺が遠回りしたこと」
「えー、それはどうしようかなぁ」
わざと戯けてみせる。
「ああぁ、亜貴ちゃんがいぢわるになったぁ。昔はもっと可愛かったのにぃ」
それは、こっちの台詞じゃないの?と、亜貴は思ったが、それは口にせず、
「今の私は、嫌い?」
と、上目遣いに聞いてみる。
「嫌いなわけないでしょ。・・・・・・好きだよ」
耳元で囁かれ、自分で聞いたくせに赤面してしまう。
「私も・・・・・・大好き」
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