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その時々の嵌りものについて、つらつらと思うまま書いています。 のんびりまったり更新中。
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Promise~第4色~の続き。

「そんなことないよ。最初は、亜貴ちゃんに好きだって言われて、
それから、あんな変梃な事件があったから亜貴ちゃんのことばかり
考えるようになって、だから好きになったような気がしてた。
でも、よく考えたら違ってたんだ。
亜貴ちゃんと再会してからは、それまで目で追ってた西村のこと
あんまり考えなくなってたんだよね・・・」
普段はあまり本心を見せず、自分のことをからかってばかりの従兄が
珍しく真剣に語ってくれるのに亜貴は感動していた。
「だから、亜貴ちゃんに好きだって言われなくても、あんな事件が
なくっても、俺はいつかきっと亜貴ちゃんのこと好きになってたんだから」
だって、ずっと昔から好きだったんだから・・・と、葛は心の中で付け足した。
「うん、ありがとう。よかった・・・好きだって泣きついたことずっと後悔してたから」
「早く気付かせてくれたんだから、むしろよかったんだからねっ」
「ふふっ」
亜貴は葛の気遣いが嬉しかった。だいぶ変わってしまったけれど、
自分にとっての優しいお兄ちゃんはいなくなったわけではないのだと思った。

「だからー、あいつの言ったことなんて、忘れちゃってよねー」
「うん、大丈夫。私もその人に言ったの」
「え?」
「確かに葛ちゃんは、前は西村先輩のことが好きだったかもしれません。
でも今は、私のことだけ見てくれてますから、そんなご忠告はいりませんって。
そしたら、一瞬悔しそうな顔したあと、なんかホッとしてたみたい」
「・・・・・・」
「葛ちゃん?」
あまりにも頼もしい恋人に見惚れていると、不安そうに亜貴が覗きこんできた。
「あー、もう。亜貴ちゃん、かわいーー」
そう言ってキスをする。
「か、葛ちゃん!!こ、ここ、ろ、路上!!!」
不意打ちをくらって動揺しつつも葛に抗議する。が、
「だってぇ、したくなっちゃったんだもーん」
あっさりとかわされてしまう。
「ね?いいでしょう?」
殊更に甘い響きに酔って、亜貴は静かに目を閉じた。
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